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番組審議会議事録

放送番組編集の基準

開催年月日 令和4年3月25日
開催場所 東京都港区六本木3丁目16番33号
株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ

(審議委員とのメールによる意見交換型式にて開催)
出席者 委員の総数 7名
出席委員数 7名
出席委員の氏名 栗田委員、高野委員、木村委員、田中委員、福島委員、宮島委員、森委員
放送事業者側出席者氏名 中野執行役員、須藤部長、亀田部長、室賀課長(編成担当)
議題
  • 審議対象番組に対する感想及び意見
議事の概要

審議いただく番組内容について

  • 1. 人気アーティストの特番企画~ライブ番組放送
     M-ON! LIVE FUNKY MONKEY BΛBY'S 「WE ARE FUNKY MONKEY BΛBY'S in 日本武道館 -2021-」
     M-ON! LIVE ジェニーハイ 「アリーナジェニー」
  •  M-ON! LIVE 山崎育三郎 「THIS IS IKU 〜CONGRATULATIONS〜」
  • 2. 話題のアーティストに迫った特別番組の放送
     BE:FIRST 〜THE FIRST MOMENT〜
     INI Road 〜世界進出への道〜
     乃木坂46 祝・結成10周年! 衣装×MV メンバーイチ推しプレイリスト
  • 3. アニソン・声優アーティストの特番&ライブ
     M-ON! LIVE 斉藤朱夏 「朱演2021『つぎはぎのステージ』」
     M-ON! SPECIAL 「宮野真守」 〜RELIVING!〜
  • 4. MUSIC ON! TVだから放送できる、K-POPイベント中継
     テレビ独占生中継! 2021 THE FACT MUSIC AWARDS
  •  テレビ独占生中継! MMA2021 (Melon Music Awards)
審議内容

意見交換・質疑応答

◆人気アーティストの特番企画~ライブ番組放送

栗田委員:

  • 変わらずライブ映像のクオリティは高いなという印象がある。気になるのは何を持って人気アー ティストと定義しているか?という点。音楽の趣味は細分化している中で、一定のジャンルを定めたほうが視聴意欲が高くなる気もした。

田中委員:

  • コロナ禍でオンラインライブが台頭し、家でネットからリアルタイムに見られるライブも増えたのですが、収まりつつある昨今は、オンラインの同時配信も減ってきています。とはいえ、テレビ視聴でなくともオンライン等でライブを見られる機会は今後も増えていくと思うので、MUSIC ON! TVが放送するものに於いては、オンラインで見られるコンテンツとの差別化が必要になってくるのかなと感じました。

木村委員:

  • 普段、ライブに足を運ぶことがない方も楽しめるコンテンツで良かった。山崎育三郎さんとCHEMISTRYのコラボも貴重なコンテンツとして魅力を感じられた。

福島委員:

  • 独占生中継企画は、視聴者が最も望むコンテンツであり、コロナ禍のいま、自宅でライブを観ら れることは付加価値が高い。話題性ある旬なアーティストのセレクト、クオリティーの高いライブ映像、この2点が大事なポイントだ。

森委員:

  • 前回の審議会時は、有観客でのライブがようやく再始動し始めたばかりのタイミングだったと記 憶している。今回はそれが徐々に本格化し、回復期のドキュメントとしても面白く観た。独占放送や生中継という優位性や唯一性は、言うまでもなくMUSIC ON! TVのこれまでの実績で獲得でき ているものであり、番組の質としては文句なしではないかと思う。

◆話題のアーティストに迫った特別番組の放送

栗田委員:

  • 成長過程にあるアーティスが何かに挑戦している姿は見ていて大変楽しい。またキャリアのあるアーティストはさまざまな企画をこなしてきてるので安定感はあるのですが、気をつけないとマンネリ感が見える場合もある。どちらの場合でもよりアイデアのある企画力を望んでいる。アーティスト側も常に新たなファン獲得を意識すべきだと思う。

福島委員:

  • ボーイズグループという、いま最も話題性あるアーティストの独自制作によるコンテンツは評価が高い。旬を見極め打ち出すジャンルを揃えることは、より視聴者の期待に答えられる結果へと繋がる。

宮島委員:

  • すごく面白く、チャレンジ企画がとても観やすかった。一気に広がったボーイズグループなので、実はそれぞれメンバー一人一人のパーソナルまではしっかり把握していないことも多いが、音楽面も個性も成長する姿も肩の力を抜いて楽しめる。そして気付いたらメンバーみんなをしっかり認識できた。

森委員:

  • ライブ系以外の番組オリジナル企画というのは貴重なので、これからも大切に作り続けることに期待している。

◆アニソン・声優アーティストの特番&ライブ

栗田委員:

  • アニソン・声優アーティストの方々はエンターテイナーだと思う。初めてみても親しみ感じ、インサイドストーリーは興味深く見ることができる。多くのファンがいると思うが、さらに広がる可能性を感じることができた。宮野さんの番組は演出も良かったと思う。

高野委員:

  • アニソンや声優がだいぶ一般化してきて、ひと昔前の「オタク」的なイメージが払拭されているので、この部分は強みだと思うので、強化できればもっと良いだろうと思う。

田中委員:

  • J-POPだけでなく、アニソンや声優アーティスト等にフォーカスしたものも今やMUSIC ON! TVのメインコンテンツの一つに定着しているように感じる。今後の提案としてこの路線の延長上にある、Vtuber界隈や顔出ししていない歌い手などのコンテンツも見てみたいと思った。

宮島委員:

  • 宮野真守の特番に関してはホーム感があり、とても良かった。MUSIC ON! TVとの繋がりが感じられたし、バンドマスターの方とのくだけた雰囲気でのトークは放送番組としてなかなかない座組みなのですごく新鮮で、それでいて内輪受けになりすぎず、絶妙なバランスだった。

◆MUSIC ON! TVだから作れる、K-POPイベント中継

栗田委員:

  • 日本においてK-POPの広がりにMUSIC ON! TVの果たした役割は大きい。グローバルコンテンツになったK-POPのアワード等が見れる事は大変価値のある事だと思う。それにしてもクオリティの高さには脱帽。

木村委員:

  • さすが、K-POP!セットも曲も、素晴らしかった。スケール感のあるコンテンツで良かった。

田中委員:

  • K-POPコンテンツもMUSIC ON! TVの強みだと思うが、やはり個人的にはMUSIC ON! TV主導のPRODUCE101Japanのようなオーディション番組を見てみたい。

宮島委員:

  • 「K-POPはMUSIC ON! TV」の構図が確立されているので、観る側も自信を持って安心して観られるし、体力がいるであろう韓国からの生中継もまさにお手の物といった感じになっている。K-POP中心に応援しているファンの方々はきっとMUSIC ON! TVファンでもあると思うし、それを今以上に広げていくことができる力強いコンテンツであると改めて確信した。

森委員:

  • (アニソン以外で)もうひとつのMUSIC ON! TVのストロングポイントがK-POP。早い時期からの取り組みとその積み重ねが、いま圧倒的な優位性に結実しているのではないか?K-POPのアワード系のクオリティはやはり凄い。個人的には「MMA2021」での「イ・ジウン」名義で是枝裕和監督の映画『ベイビー・ブローカー』に出演しているIUのスピーチが嬉しかった。

◆その他、MUSIC ON! TVの放送全般に関するご意見など

高野委員:

  • K -POP、アイドル、アニソン、声優は成長市場かつMUSIC ON! TVがずっと取り組んできた領域 なので非常に先行者利益があると思う。より一層の強化は価値を生むと考えている。

田中委員:

  • そろそろ全く違った切り口の番組も見てみたいなと感じる部分もある。例えばTHE FIRST TAKEの 裏側をドキュメント風に見せる番組などがあれば、個人的にはかなり楽しめるのではないかと思った。

福島委員:

  • “この番組を観たいからMUSIC ON! TVに契約をする”。そんな、話題性ある番組づくり、そして、視聴者をより強固なファンとするコミュニティー作りなど。今の時代に応じた、横へもつながっていく音楽メディア展開を期待したい。

宮島委員:

  • コンテンツが量産され、作る側の人間力が試されている現状、丁寧にひとつひとつ愛情を持って、視聴者の方々にもアーティストの皆さんにもどうしたら楽しんでもらえるかを大切にする姿勢に、私も背筋が伸びる思いになった。

森委員:

  • プラットフォームの多様化問題は依然続いているとは思いますが、結局のところ「番組作り」という点に関しては、ブレずに、手を抜かずに、固有の強みを最大に活かすということに尽きるのではないかと思う。その意味で、いちユーザー目線としても「MUSIC ON! TVらしい」と思える個性とバランスが守られていますし、クオリティに関しても基本的に申し分なし!ではないでしょうか。これからも引き続き期待している。

以上