開催年月日 |
令和5年3月31日 |
開催場所 |
東京都港区六本木3丁目16番33号 株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ (審議委員とのメールによる意見交換型式にて開催) |
出席者 |
委員の総数 |
7名 |
出席委員数 |
7名 |
出席委員の氏名 |
栗田委員、高野委員、木村委員、田中委員、福島委員、宮島委員、森委員 |
放送事業者側出席者氏名 |
中野執行役員、須藤ジェネラルマネージャー、亀田部長、保田部長 |
議題 |
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議事の概要 |
審議いただく番組内容について
- 1. 人気アーティストの特番企画~ライブ番組放送
・M-ON! LIVE CHEMISTRY 「Get Together Again!!」
・M-ON! LIVE -真天地開闢集団-ジグザグ 「慈愚挫愚」
・M-ON! LIVE 上白石萌音 「MONE KAMISHIRAISHI 2023 at BUDOKAN」
- 2. 話題のアーティストに迫った特別番組の放送
・M-ON! SPECIAL 「日向坂46」 ~月と星が踊るMidnight~
・M-ON! SPECIAL 「乃木坂46」 ~ここにはないもの~
・M-ON! SPECIAL 「THE SUPER FRUIT × 世が世なら!!!」 ~ご褒美!スパ世がなりの修学旅行~
・M-ON! SPECIAL 「櫻坂46」 ~桜月~
- 3. アニソン・声優アーティストの特番&ライブ
・独占生中継! M-ON! LIVE 畠中 祐 「TASUKU HATANAKA LIVE 2022 -REAL-」
・M-ON! SPECIAL 「宮野真守」 ~THE ENTERTAINMENT~
- 4. MUSIC ON! TVだから放送できる、K-POPアーティスト特番・ライブ
・テレビ独占生中継! 2022 THE FACT MUSIC AWARDS (TMA)
・M-ON! SPECIAL 「ATBO」 ~Hello Japan from ATBO~
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審議内容 |
意見交換・質疑応答
◆人気アーティストの特番企画~ライブ番組放送
栗田委員:
- ・この3アーティストは動員もしっかりしていてファンにとっては楽しめるライブだと思う。コアからグレーまでのファンに向けた内容だと感じる。一方、感度の錆びつき始めた音楽ファンが見ても良いと感じる何かがあった方がいいとも感じた。
高野委員:
- ・どのアーティストもライブ映像は楽しく拝見したが、映像の撮り方、カット割、インタビュー、引きの画、寄りの画などアーティストごとにもっと変えてもいいのではと思った。ライブ映像だからこそアーティストによってフォーカスポイントを変えるともっと良くなるのではないかと思う。
木村委員:
- ・「M-ON! LIVE 上白石萌音」は歌唱映像が素晴らしかった。コラボレーションも良かった。会場全体がわかる映像も良かった。
田中委員:
- ・現在のMUSIC ON! TVのコンテンツの屋台骨とも言えるライブ番組は安心して見ていられる。特に「M-ON! LIVE 上白石萌音」は会場の臨場感や緊張感が伝わるような仕上がりだと感じた。一方、「M-ON! LIVE CHEMISTRY」は音源のミックスやボーカルの分離の悪さが気になった。ライブの規模によって収録の機材やチャンネル数などの制限が出てくると思うが、そこを踏まえてもある程度のクオリティを担保する必要があると思う。
福島委員:
- ・臨場感が伝わるライブで、クオリティの高い映像だった。ストリーミングなど配信施策が増えた今、なぜアーティストがこのライブへと至ったのか?アーティストの本音や生き方、思想などへ迫ったMUSIC ON! TV視点でのライブドキュメンタリー作品を観てみたいと思った。ポイントは付加価値の置き所だと思う。
宮島委員:
- ・クオリティの高いバラエティに富んだライブばかりで見応えがあった。特に「M-ON! LIVE -真天地開闢集団-ジグザグ」は、まさに観たいと思いながらも日々に忙殺され自ら映像を探しに行くことを怠ったままになっていたライブだったので満足感や信頼感を視聴者目線で感じる事ができた。
森委員:
- ・キャリアもジャンルも音楽性もバラバラな3組のアーティストを取り上げるレンジの広さ、多様性には驚いたし、凄いと思った。それだけに今後、どのアーティストと組むのか、推すのかなど、その判断に興味がある。ともあれ音楽シーンに対して広くアンテナを張っていること自体は素晴らしいと思う。
◆話題のアーティストに迫った特別番組の放送
栗田委員:
- ・音楽だけでなくキャラクターを伝えることが重要。オンオフのギャップは魅力の一つなので演出陣の腕の見せ所だと思う。
高野委員:
- ・ミュージックビデオとオフショットや裏側などのトークセッションの二本立ては見やすい。普段、大人数のグループは個人の識別がコアファン以外はかなり難しいが、3名くらいだと顔と名前が認識できるのでありがたい人は多いと思う。一方、「M-ON! SPECIAL 「THE SUPER FRUIT × 世が世なら!!!」」はその構成を変えているという事も踏まえて「誰がターゲットなのか」「この番組を見たときにどのような変化を望むか」を事前に決めておけるとより良いのではないか。
木村委員:
- ・「M-ON! SPECIAL 「日向坂46」」はリラックスした女子会トーク感が良かった。可愛いカットが沢山あり、キャラクターがわかる企画で良かった。
田中委員:
- ・坂道系にフォーカスした特集番組は毎回見させてもらっているが、毎回少しずつ雰囲気、仕上がり等に違いがあって良いと思った。「M-ON! SPECIAL 「THE SUPER FRUIT × 世が世なら!!!」もZ世代にフォーカスした人選でチャレンジ精神を感じた。
福島委員:
- ・アイドルのゆるふわな側面を垣間見ることができるバラエティ番組だと感じた。ユーザーの需要に真っすぐに答えた企画表現は、ターゲットが多彩な時代には押さえるべき大事な要素のひとつだと思う。
宮島委員:
- ・「M-ON! SPECIAL 「日向坂46」」は観ていてとても心地良く、非常にバランスのとれた作りになっていると感じた。また、「M-ON! SPECIAL 「THE SUPER FRUIT × 世が世なら!!!」」はここでしか観られない面白さがある。全体的にアーティストの表情が引き出される質の高い特別番組が特に増えているように思うので、より突き詰めたアーティストとの距離を見せてもらえたら嬉しい。
宮島委員:
- ・「M-ON! SPECIAL 「日向坂46」」は観ていてとても心地良く、非常にバランスのとれた作りになっていると感じた。また、「M-ON! SPECIAL 「THE SUPER FRUIT × 世が世なら!!!」」はここでしか観られない面白さがある。全体的にアーティストの表情が引き出される質の高い特別番組が特に増えているように思うので、より突き詰めたアーティストとの距離を見せてもらえたら嬉しい。
森委員:
- ・ワチャワチャしたノリを主軸にした、アイドルたちの素が垣間見られるバラエティ仕立てで、テレビ的な作り込みと映像特典的なユルさが良い具合にブレンドされている印象を持った。一方、もし今回の4番組が同一のコンセプトや方法論による番組構成なのであれば、単調さやワンパターンの罠に陥らなければいいが、とは思った。
◆アニソン・声優アーティストの特番&ライブ
栗田委員:
- ・アニソン・声優コンテンツのクオリティは本当良くなったと思う。本人たちのサービス精神がわかりやすいのでコアファンでなくても楽しめる。
高野委員:
- ・声優のチョイスはファン以外にも興味喚起を生み出しやすいアーティストだと思う。畠中 祐さんはライブメイン、宮野真守さんはトークメインとそれぞれの魅力をうまく引き出していると思う。
木村委員:
- ・「M-ON! LIVE 畠中 祐」はキャラクターと音楽に初めて触れたが、とても良かった。また、「M-ON! SPECIAL 「宮野真守」」は宮野さんの考え方とキャラクターが伝わる番組で面白かった。声優の皆さんはトークがいい意味で上手過ぎて素晴らしいと思った。
田中委員:
- ・こちらも安心して見る事ができるMUSIC ON! TVのコンテンツの一つだと感じている。畠中 祐さんについてあまり存じ上げなかったのだが、声優さんだと言われないとわからないくらいボーカルがとても魅力的で驚いた。
福島委員:
- ・生中継を大画面で綺麗な映像でライブ映像を楽しめることは、推し活カルチャーにとっては何よりも大きなメリットである。MUSIC ON! TVが、アニソン・声優アーティストとの親和性が高いことを改めて強く感じた。
宮島委員:
- ・この分野は特にアーティスト側との連携が非常によく取れた番組が多いように感じる。「M-ON! SPECIAL 「宮野真守」」に関しても緩急がとても上手く、人間性をしっかり伝えられる内容に仕上がっているところに好感が持てる。「M-ON! LIVE 畠中 祐」もライブに向けてのスタジオリハなどから追いかける事前番組なども観たいと思った。
森委員:
- ・「M-ON! LIVE 畠中 祐」は当日会場に行けなかったファンにとって最高のプレゼントだと思える。番組の視聴者に向けて語りかけ、会場とのリアルタイムな一体感を持たせるMCもとても良かった。「M-ON! SPECIAL 「宮野真守」」は音楽的な深掘りなど他にはない充実度。相変わらずこのアニソン・声優アーティスト分野における信頼は厚いと感じた。
◆MUSIC ON! TVだから放送できる、K-POPアーティスト特番・ライブ
栗田委員:
- ・どのアーティストも完成度が高いので見ていて大変楽しい。MUSIC ON! TVのK-POPへの取り組みは評価大。他局のK-POPに特化した番組も気になるが、負けないようこだわりの番組作りをお願いしたい。
高野委員:
- ・おそらく現在多くの人間の最大公約数的ジャンルであり、MUSIC ON! TVのこれまでの武器も含めて強力なポイントだと思う。アーティスト選定も魅力的なので入門編としては大変入りやすい番組だと思った。
木村委員:
- ・MUSIC ON! TVの得意分野として、スケール感もあり素晴らしかった。オフショット映像も良かった。
田中委員:
- ・「2022 THE FACT MUSIC AWARDS (TMA)」の生中継はファンなら絶対見たいコンテンツの一つだなと思った。個人的にはMAMA AWARDSは他局のコンテンツなので仕方がないとして、Asia Artist Awards in JapanはMUSIC ON! TVで見られたら嬉しいと感じた。
福島委員:
- ・今注目すべき人気K-POPアーティストを生中継で一挙に観られた事に、MUSIC ON! TVならではの付加価値の高さを感じた。生中継後にハングルを日本語へ翻訳した字幕版の放送へ対応したことも好印象だ。
宮島委員:
- ・相変わらず生中継は素晴らしいし、観たいものを観たい時にしっかり見せてくれる安心感と、安定したクオリティがある。また、ATBOの日本語の練習風景や初めて日本に来たワクワク感などを垣間見ることができる内容は、そのアーティストに詳しくなくとも興味深く観られたので、新しいアーティストの発掘にももっと着手してもらいたいと思った。
森委員:
- ・「2022 THE FACT MUSIC AWARDS (TMA)」の独占生中継権を持っていることの凄さを改めて感じる。新人グループ、ATBOのオリジナル番組を早々に作れてしまうことにも驚嘆した。やはり日本のK-POPコンテンツにおいてMUSIC ON! TVの優位は圧倒的だと感じた。
◆その他、MUSIC ON! TVの放送全般に関するご意見など
栗田委員:
- ・偏った意見だが、ここでしか見ることができないコア向けの番組を作っても良いと思う。
高野委員:
- ・番組自体はどれも魅力的だからこそ、ターゲットをもっとソリッドにするとかなりレベルは引き上がると思う。ジャンルだけでなく、そのファンのライフサイクル、お金や時間の使い方などを踏まえ、番組のターゲットとゴールを明文化できると競争優位性は飛躍的に高まると思う。
田中委員:
- ・安定感のある番組作りで安心して見られる番組が多いと感じるが、反面、マンネリ感というか、毎回番組審議会用のVTRでもあまり代わり映えのないラインナップだと思うので、そろそろ新しい別の切り口のコンテンツも見てみたい。
福島委員:
- ・動画コンテンツやインフラが増え続ける時代だからこそ、MUSIC ON! TVならではの付加価値の高い作品を期待する。今後アニメ、K-POP以外の次なる主軸も模索して欲しい。
宮島委員:
- ・今回は今まで以上にアーティストへの愛情を深く感じる番組が多かったように思う。以前から期待している、人との距離の近さがどんどんと番組作りに反映されていて、見応えがありパワーアップしているように見受けられ、ワクワクしながら拝見した。一方、この距離感を作り、深掘りできているのであれば番組によっては切り口を変えるチャレンジがあってもいいのかもしれない。
森委員:
- ・コアターゲットの欲望や需要をしっかり意識した番組作りを開拓し続けていることを頼もしく感じる。以前はもっとライトユーザー向けの音楽チャンネルといった印象が強かったが、今は時代の生き残りに合わせた最適化と尖鋭化を怠らないと感じており、この難しい時代に相当健闘していると言えるのではないかと思う。
以上 |